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【京吹3/双语】《Febri》专访石原立也监督:细腻描绘久美子故事的“最终乐章” 上篇

2024年07月05日 17:22--浏览 · --点赞 · --评论
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专访石原立也监督:细腻描绘久美子故事的“最终乐章”(上篇)

久美子の物語を丁寧に描いた「最終楽章」『響け!ユーフォニアム3』石原立也監督インタビュー①

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吹奏乐青春动画《吹响吧!上低音号》(以下简称《京吹》)系列的TV动画第3季《吹响吧!上低音号 3》迎来了最后一集。本季主要讲述了北宇治吹奏部部长黄前久美子为实现全国金奖的夙愿而奋斗的故事。穿插着各个角色的故事,作为系列的最终乐章,为久美子的高中三年生活画上了句号。《Febri》在放送结束之际,邀请到了担任本季监督的石原立也,分前后两部分详细讲述他对最终乐章的感想。前篇是关于全13集的构成、演出和作画。

吹奏楽青春アニメ『響け!ユーフォニアム(以下、ユーフォ)』シリーズのTVアニメ第3期『響け!ユーフォニアム3』が最終回を迎えた。北宇治高校吹奏楽部部長として悲願の全国金賞を目指す黄前久美子の奮闘を中心に描いた今シーズン。さまざまなキャラクターたちのドラマをまじえながら、シリーズの最終楽章として久美子の高校生活3年間を締めくくった。Febriでは、放送を終えたこのタイミングで、シリーズの監督を務めた石原立也を迎え、最終楽章に込めた想いを前後編でたっぷりと語ってもらった。前編は、全13話の構成や演出、作画について。


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久美子“输了比赛,赢了胜负”

久美子は「試合に負けて勝負に勝った」


——在采访时最后一集还未播出,您现在的心情如何?

――インタビュー時点ではまだ最終回は放送されていませんが、現在の心境はどうですか?

石原:实际上我们还在紧锣密鼓地工作中,老实说感觉“怎么还没结束啊”(笑)。不过,这10年的制作过程中,一直在现实世界和《京吹》的世界之间来回穿梭,某种意义上感觉好像有一个世界要消失了,既感慨又有些寂寞。

石原 じつはまだ鋭意作業中でして「なかなか終わらないなあ」というのが本音ですね(笑)。ただ、制作してきたこの10年は、ずっと現実世界と『ユーフォ』の世界を行ったり来たりしていたので、ある意味では片方の世界が消滅してしまうような感覚があり、感慨深さと同時に寂しさもヒシヒシと感じています。


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——让我们回顾一下第3季的全13集。整体构成上,前半部分描绘了久美子作为部长的奋斗历程,后半部分则深入到了久美子的内心。

――あらためて3期の全13話を振り返ってお話を聞いていければと思います。全体の構成としては、前半は久美子の部長としての奮闘を描き、後半は久美子の内面に迫っていく展開です。

石原:将后半部分集中于讲述久美子的故事是系列构成花田(十辉)先生的主意。我们在动画中稍微调整了整体的节奏,将原作中稍晚讲述的(月永)求的家庭问题剧情提前到前半部分。毕竟是“最终乐章”嘛,我和花田一样也希望最后能重点聚焦于久美子的故事。

石原 後半を久美子の物語に集中させたのは、シリーズ構成の花田(十輝)さんのアイデアです。原作ではもう少しあとのほうで描かれていた(月永)求の家族問題のエピソードを前半に持ってくるなど、アニメでは全体の流れを少し調整しています。やはり「最終楽章」ですから、最後は久美子の話にしっかりとフォーカスしたいというのは僕も同じ気持ちでしたね。

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——这一季的新角色黑江真由的存在也引发了话题。您是如何看待真由这个角色的?

――今シーズンは黒江真由という新キャラクターの存在も話題となりました。真由についてはどのような人物として捉えましたか?

石原:虽然真由是久美子的对手,但性格上她们并不是完全相反的,对久美子来说真由更像是镜中的自己。如果用RPG游戏来比喻,久美子一直在努力升级,费了很大的劲才获得了很多好装备。然而在最终Boss战时,突然出现了一个装备完全相同,而且比自己稍强一点的对手(笑)。真由给我的印象就是这样一个角色。

石原 久美子のライバルではあるんですけど、性格的に正反対というわけではないので、久美子にとっては鏡に映った自分自身みたいな存在ですよね。RPGにたとえると、久美子はこれまで地道にレベルアップしてきて、苦労して良い装備をたくさんゲットしてきたと思うんです。そして、さあいよいよラスボス戦となったら、自分とまったく同じ装備の、しかも自分よりもちょっぴり強い奴が出てきたみたいな(笑)。真由というキャラクターにはそんな印象を抱きました。


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——真由也是决定久美子未来和出路的人物吧?

――真由は、久美子の将来や進路を決定づけた存在でもありますよね。

石原:是的。在原作中,久美子到最后都没能完全攻略真由,但在动画中我们改变了最后的发展,让她们能够互相尊重和认可。

石原 そうですね。原作だと、久美子は最後まで真由を攻略しきれていないのですが、アニメでは敬意をもってお互いを認め合えるような関係に落とし込めるよう、最後の展開は原作から変更しているんです。


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——就是第12集的最终选拔结果吧。

――第12話の、最終オーディションの結果ですね。

石原:是的。读过原作的粉丝可能会大吃一惊。不过对久美子而言,虽然输掉了二次选拔,但却获得了真由这个强有力的武器,我认为她是“输了比赛,赢了胜负”。自从成为部长后,久美子更注重领导社团,而不是作为演奏者成长,所以我们做了一个更清晰明了的结局。

石原 はい。原作をお読みになっているファンの方はかなり驚いたかもしれません。ただ、久美子としては、オーディションという試合には負けたけど、代わりに真由という強力な武器を手に入れたことになり、僕としては彼女は「試合に負けて勝負に勝った」のかなと思っています。久美子自身、部長になってからはプレーヤーとして成長するというより、部を率いるという意識のほうが強くなってきたようにも思うので、よりすっきりとわかりやすい結末にしてあります。


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——在描写久美子和真由的关系时,有什么特别注意的地方吗?

――そんな久美子と真由の関係を描くにあたって、とくに意識したことはありますか?

石原:我请给真由配音的户松遥女士以“温柔且充满母性的感觉”来配音。虽然她是久美子的对手,确实也有一些阴暗面,但基本上是个乐于助人、温柔的女孩子。我希望观众也能喜欢上真由,所以尽量不要让她显得太讨人厌。

石原 真由を演じた戸松遥さんには「優しくて母性あふれる雰囲気で」とお願いしました。久美子のライバルという側面はありますし、多少の闇もたしかに持っていますが、基本的には面倒見の良い、優しい女の子なんです。見ている人にも真由のことを好きになってほしいと思っていましたし、あまり嫌な女の子には映らないように意識しました。

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相信久美子和丽奈毕业后仍然会保持联系

久美子と麗奈は卒業してもつながっていると信じたい

——另一方面,关于贯穿整个系列的久美子和丽奈的关系,石原监督是怎么想的?

――一方で、シリーズを通じて描かれてきた久美子と麗奈の関係性について、石原監督はどのように感じていますか?

石原:这个留给观众自由解读就好,但我个人认为她们是互补的存在。原本家庭环境、才能、性格、爱好什么的都完全不同的两个人,即使音乐这条纽带断了,感觉关系也不会受太大影响。更何况久美子成为了吹奏部的顾问,从事与音乐相关的工作,这点与丽奈是共通的。我擅自想象并相信她们现在仍然保持着联系。

石原 これは見ていただいた方に自由に解釈してもらえればいいと思いますが、個人的にはお互いが補完し合う存在だったのかなと思っています。もともと家庭環境も才能も性格も趣味も、すべてが違うふたりなので、仮に音楽というつながりが切れたとしてもあまり関係ないような気もするんですよね。ましてや久美子は吹奏楽部の顧問になっていて、音楽に携わる仕事をしているということでは麗奈と共通していますから。現在でも関係は続いているんじゃないかなと勝手に想像していますし、そう信じたいですね。


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——原来如此。“未来的出路”也是本季的重要主题之一。

――なるほど。この「将来の進路」というのは、今シーズンの重要なテーマでもありました。

石原:高中生大多确实会为此烦恼。我自己很早就决定进入动画行业了,所以对未来并没有太多烦恼。因此在这方面,我对久美子的烦恼的共鸣不大......不好意思(笑)。

石原 高校生くらいだと悩むものですよね。僕自身は早々にアニメ業界に進むことを決めていましたから、将来についてあまり悩んだおぼえがなくて。だから、この点については久美子の悩みにはあんまり共感はできなくて……すみません(笑)。


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——话虽如此,我想会有很多人是能共鸣久美子的。

――とはいえ、久美子に共感する人はかなり多いと思います。

石原:确实如此。但是,像久美子这样主观能动性不强的人也能成长为出色的成年人,所以一定没问题的。叶月肯定也能成为出色的保育员,每个人都会找到适合自己的道路的。

石原 たしかにそうですね。でも、久美子のように主体性があまりないタイプでも、こうして立派な大人になれましたから、きっと大丈夫ですよ。葉月もきっと素敵な保育士さんになれただろうし、何かしら見つかるものだと思います。

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——那么,到第12集为止,久美子的故事迎来了一个结局。到目前为止,最令您印象深刻的场景是哪个?

――さて、第12話までで久美子の物語はひとつの結末を迎えました。ここまででとくに印象的なシーンはどこですか?

石原:还是第12集的最后一个场景印象最为深刻。作为久美子的故事的高潮,我想比平时更加细致地表现。另外我个人也很喜欢久美子和叶月参加大学说明会后,在咖啡厅喝着哈密瓜汽水什么的聊天的场景(第7集)。在全篇充满严肃场景和情节的情况下,只有这里让人稍微放松一下。当然,久美子她们也在为毕业后的去向而烦恼,但因为走出了学校、见到了前辈们,感觉卸下了“部长”头衔的久美子的本色出现了。难得只有和叶月两个人外出,所以我很喜欢。

石原 やっぱり第12話のラストシーンは印象深いですね。久美子のドラマとしてはここがクライマックスですし、いつにも増して丁寧に表現しようと思っていました。あと個人的には、久美子と葉月が大学説明会に参加して、そのあと喫茶店でメロンソーダなどを飲みながら語り合っているシーン(第7話)が好きですね。今回は全編にわたってシリアスなシーンやエピソードが多いなか、ここだけはちょっと気が休まるというか。もちろん、久美子たちは卒業後の進路について悩んでいるので真剣ではあるんですけど、学校の外に出たり、先輩たちに会ったりしたことで「部長」という肩書きを降ろした、素の久美子の雰囲気が出ている気がするんです。葉月とふたりだけでお出かけをするのもレアなので、お気に入りですね。


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——关于作画方面,因为升入了三年级,久美子她们都画得更成熟(像大姐姐)了。这是有意为之的吗?

――作画面についてですが、3年生になったということもあり、久美子たちはみんなお姉さんっぽく描かれています。そこは意識したのでしょうか?

石原:角色设计上自《剧场版 吹响吧!上低音号~誓言的终章~》以来就没有特别的改动。我也没有要求画师“画得更成熟些”。但确实从表情和举止来看,感觉稍微成熟了些许。这可能是因为她们的言行举止本身变得更成熟了。特别是三个干部责任重大,叶月也好、绿辉(Sapphire)也好,对后辈说话的表情和台词都增加了。正如人们常说的“环境使人改变”,可能就是这种感觉吧。

石原 キャラクターデザイン的には『劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜』のときに更新して以来、とくに変えていないんです。アニメーターに対して僕から「大人っぽく」とお願いしたこともないのですが、たしかに表情や仕草などを見ると少し大人びて感じますね。それはおそらく、彼女たちの言動や振る舞いそのものが大人っぽくなったからだと思います。とくに幹部の3人は責任のある立場ですし、葉月にしろ緑輝(さふぁいあ)にしろ、後輩に向けた表情やセリフなどが増えましたから。よく「環境が人を変える」といいますが、そんな気もしますね。


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——谢谢您。后篇我们将深入探讨最终话。

――ありがとうございます。後編では最終話について深く聞いていきます。

石原:好的,请多关照。

石原 よろしくお願いします。


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关于石原立也

石原立也,京都府出身。隶属于京都动画。动画演出家和监督。主要监督作品包括《凉宫春日的忧郁》、《CLANNAD》、《日常》和《中二病也要谈恋爱!》等。

いしはら たつや 京都府出身。京都アニメーション所属。アニメーション演出家、監督。主な監督作に『涼宮ハルヒの憂鬱』『CLANNAD-クラナド-』『日常』『中二病でも恋がしたい!』などがある。


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其他

后篇(②)预计于7月6日公开

後編(②)は7月6日公開予定

采访・撰文:冈本大介

取材・文/岡本大介

原文:https://febri.jp/topics/anime-eupho3_ishiharatatsuya_01/

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